ペライチ主催のイベント「クラフトビールを飲みながらエンジニアと交流しよう 」でLTしてきました
だいぶ時間が経ってしまいましたが、1/25(木)に、ペライチ主催のイベント「クラフトビールを飲みながらエンジニアと交流しよう 」でLTしてきました。
発表内容はこちら
www.slideshare.net
なんと発表の音声を橋田さんのVoicyにもアップしていただけました!
ちょっと声が遠くて聞き取りづらいのですが、BGMを消して音量を上げればなんとか聞こえるのではないかと思います。
LTの内容はGitHub上でのコードレビューを通してRubyを学習できるCodeYourRubyというリポジトリの紹介でした。 この内容はそれまでにも何度か別の勉強会でLTしてはいたのですが、今回はLT後のフィードバックや議論が特に盛り上がりましたので、それについて書いてみたいと思います。
CodeYourRubyを事業化する
議論の主な内容は、「どうしたらレビュワーが集まるか」から発展して、「どうやったら事業化できるか」という視点でした。
ちなみにCodeYourRubyは僕の思いつきと勢いだけで作ったリポジトリで、これを事業にするという発想は全くなかったのですが、LTを聞いてすぐに「もしこの取り組みを事業にするなら?」という視点で議論が盛り上がったところは、さすがベンチャーの世界に生きている方々だと感じました。
レビュワーを集める
さて、一旦事業化は置いておいたとしても、CodeYourRubyはその性質上、「レビュワー」にとっての参加するメリットがとても弱く、プルリクは溜まるけれどそれをレビューする人がいない、という問題を抱えています。
それに対する解決策として、LTの場では以下のようなアイデアが出ました。
- 良いレビュワーにポイントを付与する
- レビュー内容を採用活動に利用する
前者は質問サイトのように良いレビューをしたユーザーにリアルな買い物で使えるポイントを付与することで、レビュワーのモチベーションを上げよう、というものです。
後者は、企業が採用活動をする上で応募者にCodeYourRuby上でのレビューを必須にすることで、そのレビュー内容を応募者の特性の判断材料として活用する、というものです。
この記事では、後者のCodeYourRubyを採用現場で活用するアイデアについてさらに考えてみたいと思います。
採用の判断材料としてのレビュー
やってみると分かるのですが、「レビューする」というのは自分の知識や経験、調査力とそれを伝える力をとても必要とする行為です。
自分の知っている領域だからと言っても、他の人が書いたコードをよりよくするための案を説得力を持って伝えるためには、それ相応の根拠となるリソースの引用や、分かりやすく伝えるためのコミュニケーション的な工夫が必要になるためです。
同じチーム内の顔見知りに対してのレビューならまだしも、CodeYourRubyはオープンな場での、全く知らない人に対するレビューで成り立つため、さらにこの点に気を遣ってコメントする必要があります。
つまり、コメントが曖昧でないか、経験や根拠を明らかにして説得力のあるコメントができているか、伝わりやすい言葉選びができているか、など、コードレビューを見ることでその応募者の技術力や調査力、コミュニケーション力を計れると期待できます。
まとめると、レビューをすること(そして自分の能力を示すこと)が採用につながるためレビュワーが真剣にレビューをし、初心者はそのレビューを求めてプルリクを送り、採用担当者はそのやりとりを見て良い人材を発見できる、そんな場をCodeYourRubyで実現できるのではないか、というのが当日盛り上がった議論(と、後日僕が考えた内容)でした。
収益をどうするか
しかし一方で、「どう収益化するか」という点が課題です。
例えばこれで採用活動を効率的に進められるようになる企業側からお金をもらうことを考えたとしても、CodeYourRubyはオープンなGitHubリポジトリのため、レビューの内容を閲覧することに対する課金を強制することはできません。
ではリポジトリをPrivateにして、契約した企業だけ見られるようにするか?というとそれもできません。CodeYourRubyにはまずRubyを学習するエンジニアが自由にアクセスし、自由にプルリクを送れる必要があるからです。
マネタイズするには、今のようなGitHub上で全て完結するような考え方ではなく、そこから発展した何らかのサービスの開発が必要になりそうです。が、そのあたりは全くのノーアイデアです。
まとめ
というワケで、CodeYourRubyを事業として成長させることについてあれこれ考えてみました。
今の段階での考えとしては、事業として収益を上げるのではなく、まずは純粋にレビュワーも惹きつける仕組みづくりをするのが現実的かなあ、という状態です。
マネタイズを考えなければ、採用担当者はCodeYourRubyに投稿されているプルリクをひとつ選んで応募者に課題として伝え、そのプルリクの流れを見ることでこの記事に書いたように活用できます。もしかしたら、社内の新人が勉強を兼ねてレビュー対象となるコードをコミットしても良いかもしれません。
まだまだCodeYourRubyの活かし方については試行錯誤中ですが、もしこの記事に記載したアイデアに興味を持った方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください!
最後に、こんな有意義な意見交換ができる場を開催していただいたペライチのみなさま、ありがとうございました!ビールもとてもおいしかったです。